第54章 騒動は幕を下ろす

ナタリー視点

レヴィが、グラントが録音していることを知っていると口にした瞬間、グラントの体がぴたりと強張った。頬までみるみる赤くなる。

彼女の狙いはあまりにも露骨だった。質問は最初から答えを誘導する作りになっていて、その不自然さにさえレヴィは気づいていたのだ。

私は無表情のまま、黙って待った。どうせまた怒鳴る。彼はいつもそうだったから。

けれど、その先は私にもグラントにも予想外だった。レヴィはグラントの意図を見抜いたうえで、それでも答えたのだ。

この男は、普段は頑なで自分勝手なくせに、こんなときに限って妙に協力的になる。

彼は自分の口で認めた。マーガレットの声明は嘘で、裏で糸...

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