第57章 ハートウェル家の血統

ルーシー視点

私の娘、ナタリーは二階で着替えている。スーツケースはもう玄関脇に置かれていた。さっき、自分はもう戻ると私たちに告げたばかりだ。

私は母のオードリーと一緒に、昼食で使った皿をキッチンで洗っていた。手だけは無意識に動いているのに、気持ちはずっと別のところへ飛んでいる。

ナタリーがここへ帰ってきたあの日から、胸騒ぎが消えない。

とうとう私は皿を置き、振り向いて母に言った。

「お母さん。もうハートウェル家に、本当のことを伝えるべきかもしれない。ナタリーにはあの家の血が流れてる。私たちに守れなくても、あの人たちならきっと守れるわ」

母の手がぴたりと止まった。しばらく流し台を見...

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