第67章 了解です、ベイビー

エルヴィン視点

俺はスマホから目を離せなかった。

薄暗い寝室で、画面だけがちらつくように光っている。俺のメッセージの下に、ナタリーの返信。

「了解です、ベイビー」

何度も、何度も読み返した。ベイビー。彼女が俺をベイビーと呼んだ。

理性は告げてくる。きっと寝ぼけて誤送信しただけだ。気にする必要なんてない、と。

それでも俺は、その短い一文を舌の上で転がすみたいに反芻し続けた。

網膜に焼きついたみたいに、離れない。

「了解です、ベイビー」

結局、俺は返信しなかった。

翌朝、7時半。

濃いグレーのカシミアのセーターを着てダイニングへ行くと、マレーがすでに朝食を整えていた。

昨...

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