第80章 媚薬

ナタリー視点

ウォースの顔色がみるみる悪くなった。私を睨みつける。

「秘書ごときが、どうしてそこまで口を出す?」

「ウォース様」

私は職業用の微笑を崩さない。

「私ごときがデイヴィス様を管理するなど、滅相もございません。ただ、デイヴィス様のお母様より食事内容に注意するよう仰せつかっております。雇われている栄養士が毎日、摂取内容を記録しておりまして……私は指示に従っているだけの従業員です。こちらに非があるように扱われますと、困ってしまいます」

「つまり、俺のせいにする気か?」

ウォースの口元が意地悪く歪む。

「まさか。そんな恐れ多いことは」

「じゃあ、母親が許せば食わせるのか...

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