第85章 君を養子にする

ナタリー視点

トイレから戻ると、彼らはもうダイニングテーブルを離れ、ソファのほうへ移っていた。

招いた人にはきちんと挨拶しておかなきゃ。そう思って近づき、声をかける。

「ウィットフィルさん」

「ペレスさん」

彼はすぐに笑顔になり、隣のクッションをぽんぽんと叩いた。

「こっち。俺の隣に座りなよ」

――エルヴィンの視線が、部屋ごと凍らせそうなくらい冷たい。

私はジェームズに礼儀正しく笑ってみせる。

「立っていて大丈夫です」

「一晩中立つつもり? 座りなって」

「……分かりました」

とはいえ、彼の隣にぴったり座る勇気はない。適当な椅子を選び、どさっと腰を下ろした。

ジェー...

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