第92章 社長、私もあなたを追跡したい

ナタリー視点

エヴァが眉をひょいと上げた。

「ねえ、ナタリー。今夜いちばん謎めいてるのは、あなたのエルヴィンよ」

「彼以外は?」

「いないわ。マッテオ・スターリングの特別招待のリストに載ってるのは、たった一人。あなたのデイヴィスさんだけ」

「……」

「まあ、やだ。また赤くなってる」

言い返す気にもならなかった。

私の顔は私を裏切る。数年前に、その事実は受け入れた。

シャンパンをもう一口。

胸の奥がひやりと冷えるだけで、頭から離れない疑問は薄れもしない。エルヴィン・デイヴィスは、いったいどんな男なんだ。わざわざマッテオ・スターリングを介して、人に接触するなんて。

デイヴィ...

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