第103章 告白は夜にするのが一番

綾瀬悠希という女性は、決して自分の中で悩みを抱え込まない主義だ。疑問があれば即座に問う。それが彼女の流儀である。

 彼女はすぐさまメッセージを送信した。

「今でも関係が切れていない元カノはいらっしゃいますか? 過去の交際を気にするつもりはありませんが、女性が私の前に乗り込んでくるようなトラブルは御免ですので」

「元カノもいなければ、異性の友人もいない」

 望月恒からの返信は早かった。

 綾瀬悠希は眉をひそめた。少し信じがたい。

 五体満足な男で、しかも資産家だ。元カノの一人もいないなんてことがあり得るだろうか?

 だが、望月恒の言葉には妙な説得力もあった。彼の体調があれほど悪いのであれ...

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