第125章 好きな人ができたのか?

「恵那ちゃん、どうしたの? そんなに飲んで……」

 白鳥秀美は娘の泥酔した姿に胸を痛め、慌てて駆け寄って体を支えると、使用人に酔い止めのスープを作るよう言いつけた。

 桜井恵那は白鳥秀美の胸に飛び込み、声が枯れるほど泣きじゃくった。

「ママぁ、気持ち悪いよぉ……」

「どうしたの、一体何があったの?」

 娘の涙を見て、白鳥秀美の目も赤くなる。

「全部あいつのせいよ!」

 桜井恵那は綾瀬悠希を指さし、恨めしげに叫んだ。

「全部、綾瀬悠希っていう性悪女のせい! あいつが藤堂家の御隠居様に、私があげたネックレスは盗品だって吹き込んだのよ。そのせいで御隠居様に幻滅された挙句、追い出されち...

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