第21章 あなたも私の継母になりたいの?

「え? いえ、そんな……ふふ、まさか……」

凌乐悠は額に冷や汗を浮かべ、心の中で思わずツッコミを入れた。あなたね、娘さんが中でどうなっているかも分からないのに、よくそんなことを考えられるわね?

「そうでないなら何よりだ」商序はそう言うと、手を伸ばして彼女の頭に近づけてきた。凌乐悠はぎょっとして、慌てて身を避ける。

「な、何をなさるんですか?」

商序の手が一瞬止まり、それからまた前に進んで、凌乐悠の髪を軽く払った。

「髪に何かついている」

「あ……」凌乐悠は自分の髪に手をやり、ばつの悪そうな笑みを浮かべて言った。「ありがとうございます」

「どういたしまして」

ただ手を伸ばし...

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