第121章

「リラックスさせるって、酒を飲ませることなの?!」

わざとだろ。

「結局、あんたは弱みにつけ込みたいだけじゃない!」新谷音鈴は歯を食いしばった。「言葉に不純な気があるんでしょ。私が気づかないとでも思った?」

今日、自分が来なかったら――片桐景真の思うままになっていたかもしれない。

それとも……言葉は、自分が酔うことまで見越して、音鈴を呼んだの?

片桐景真は何も言わない。ただ表情だけが、いつもの柔らかさを失って冷えた。

彼はそのまま女を抱き上げ、周囲の驚愕の視線など意にも介さず、個室を出ていく。

不純――その言い方は、間違っていない。

好きな女を、他の男に追わせるほど、彼は寛大...

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