第67章

末永言葉は唇をきゅっと噛み、どう説明すべきか言葉を失った。

首元の痕が、あまりにも目立つ。さっき必死に隠したのに、赤みは完全には消えない。

深沢承弦は、彼女の身体に「印」を焼きつけるつもりでいたのだ。痛みに息がひゅっと漏れる。

「……もう、あの人は帰ったはず」

新谷言はその痕に気づき、すべて察したのだろう。これ以上は何も聞いてこなかった。

末永母が言う。

「言葉、今夜は家に帰って休みなさい。あなた、SHに入ったばかりでしょう。お休みばかりじゃだめよ。お父さんのことは私がいるから、心配しなくていい。私のは命に関わる病気じゃないし、娘の仕事を邪魔するほどじゃないわ」

末永言葉は一瞬...

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