第95章

深沢承弦は、結局のところ調査を通じて末永言葉の居場所を突き止めた。

病院――。

どうして病院に?!

電話口で秘書が告げたのは病院名と場所だけで、理由については彼自身も把握していないという。

しかも場所を見る限り、おばあ様が入院している病院とは別だった。

深沢承弦はすぐに家を出ようとした。だがそのとき、玄関の扉が押し開けられる。

帰ってきたのは深沢天佑。そして、その隣には北川伊季がいた。

「家にいろ! どこにも行くな!」

深沢天佑は、今日の宴席で起きた一件を思い出すだけで腹の底が煮えくり返るらしい。

「普段お前がどれだけ好き勝手やろうが、俺は見なかったことにしてきた。だが今日...

ログインして続きを読む