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里香の視点

私を見つけた寿雄の目に、微かな驚きと喜びが走った。

私はただ軽く頷き、背を向けて別の方向へ歩き出した。

廊下に出て担当者と話していると、背後から足音が近づいてきた。

寿雄が実験室から追いかけてきたのだ。彼は頭を掻き、少し照れくさそうに笑った。

「あの、空港やホテルでお会いしましたよね。俺のこと、覚えてますか?」

私は彼を一瞥しただけで、何も答えなかった。

担当者が一瞬呆気にとられ、私たちを交互に見てから慌てて紹介に入った。

「白石様、こちらは寿雄様です。本日は石川様とご一緒に見学にいらっしゃいました」

寿雄が目を輝かせる。

「白石さん? ここの社員じゃないんで...

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