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里香の視点

階段の踊り場に立ち、業者が大きな木をリビングの隅へしっかりと設置するのを見下ろしていた。

数秒、呆然とする。

「お母さん、これって……」

由利が振り返って私に気づき、笑いながらパンパンと手を叩いた。

「起きた? 明後日はもうクリスマスだから、ツリーを買ってきてもらったのよ。本物の木よ――ほら、いい香りがするでしょう」

彼女は歩み寄って枝を軽く叩き、少し眉をひそめる。

「ただ、まだ飾りをつけてないから、殺風景でちょっとね。あとでイルミネーションやベルを飾れば、きっと綺麗になるわ」

近づいてツリーの前に立ち、手を伸ばして松葉に触れてみた。

確かに、立派な木だ。

由...

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