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里香の視点

蓮の手を引き、藤原邸を出て車に戻った。

蓮はシートベルトを締めると、振り返って私に尋ねた。

「ママ、あのオジサン誰?」

エンジンをかけ、ルームミラー越しに彼をちらりと見た。

「年上の知り合いよ」

蓮は「ふうん」とだけ返し、それ以上は追及せず、うつむいて小さなリュックのファスナーをいじり始めた。

その七日間、私はろくに睡眠をとれなかった。

昼間はラボで仕事をこなし、夕方帰宅して少し蓮の相手をする。彼が寝静まった後、再びパソコンを開いてデータの精査と論文の修正を続ける。

画面を凝視し続け、ふと顔を上げると、窓の外がすでに白み始めていることもあった。

この数日、蓮は...

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