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里香の視点

自由は電話の向こうで少し言葉を詰まらせ、明らかな驚きを声に滲ませた。

「里香、本当にいいの? その株と資産、合わせたらかなりの額になるわよ。和也があなたに渡す分だけでも、今の時価総額で計算すれば、少なくとも……」

「いいの」

私は彼女の言葉を遮った。

「もう待ちたくない。この件を考えるだけで、うんざりなの」

電話の向こうで、数秒の沈黙が落ちた。

自由とは長い付き合いだ。私の性格はよく分かっている――一度決めたことは、絶対に曲げないということを。

彼女は小さくため息をついた。

「分かったわ。明日、先方と掛け合ってみる。何か進展があったらすぐに連絡するわね」

通話...

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