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寧々の視点

あの日、司は最後まで姿を見せなかった。

私は彼に会えなかった。

まさか、彼がここまで冷酷になれるなんて思いもしなかった。

――

数日後、裁判所から私宛に訴状が届いた。

全前沿ラボが天際創研を契約違反で提訴し、契約解除と違約金の支払いを求めるものだった。

私は訴状をデスクに置き、背もたれに深く寄りかかって目を閉じた。

彼女は、私に逃げ道を一つも残してくれなかった。

スマホが短く震えた。

憲弘からの着信だ。

「石川さん、全前沿ラボの件はどうなりました?」

彼の声には明らかな焦りが滲んでいた。

私は何も隠さなかった。

「里香さんは契約解除を譲りません。考えら...

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