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里香の視点

研究室を出たとき、スマホが震えた。

画面に表示された名前を見て、少しだけ動きを止めた。

菜美子――大学時代のルームメイトで、ずっと仲が良かった。卒業後、彼女はカレドラでアパレルの仕事に就き、SNSでたまに「いいね」を押し合う程度で、個人的なやり取りはもうずいぶん途絶えていた。

メッセージを開くと、一枚の写真だった。

背景はサバンナ。草原にSUVが停まっている。

車のそばには、三人の姿があった。

和也はカーキ色のカジュアルシャツを着て、袖を肘まで捲り上げ、薄く笑みを浮かべている。その隣には寧々。白いワンピース姿で、長い髪を風に揺らしながら、穏やかな表情を作っている。二...

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