第24話

里香の視点

昼食のとき、蓮は大人しく席につき、騒ぐこともなく黙々とご飯を平らげた。そして、小さな声で「ごちそうさま」とまで言った。

私は顔を上げ、思わず息子を見た。

由利は表情一つ変えず、ただ頷いた。

この急激な変化が、現実のものとは到底信じられなかった。

食後、私はたまらず両親に尋ねた。

「あの子に何をしたの? どうして急に……」

武治は鼻を鳴らすだけで、何も答えない。

由利は顔も上げず、編み棒を動かす手を止めなかった。

「大したことじゃないわよ。あんたの小さい頃のほうが、よっぽど手がかかったんだから」

遠い昔の記憶が微かに蘇ったが、はっきりとした詳細は思い出せなかった...

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