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里香の視点

私は意識を切り替え、仕事に没頭した。

三十分ほど経った頃、チャイムが鳴った。

眉をひそめ、立ち上がってドアを開ける。

廊下にはルームサービスのワゴンを押したスタッフが立っていた。ワゴンには手の込んだ料理が所狭しと並んでいる。

ステーキ、ロブスター、サラダにデザート、そして赤ワインのボトル。どう見ても一人で食べきれる量ではない。

「こんなに頼んでいませんが」

スタッフは微笑みながら、一枚のカードを差し出した。

「あらかじめご注文いただいていたコースでございます。どうぞお召し上がりください」

カードを受け取り、開く。

そこには手書きで一行だけ書かれていた。見慣れた...

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