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里香の視点

場内が静まり返ったのも束の間、すぐに競りが始まり、最初の出品物はあっという間に落札された。落札価格は五千万。

寧々は横を向き、周囲を無造作に見渡した。その口元には微かな笑みが浮かび、どこか満足げな表情を浮かべている。

私はもう、彼女のいる方向を見なかった。

二つ目の出品物が登場する。ピンクダイヤのネックレス、『アメリカン・エイペックス』。世界に一つしかない品だ。開始価格は二千万。

オークショニアの声が終わるか終わらないかのうちに、再び3番のパドルが上がった。

「三千万」

場内に再びどよめきが走る。

柚佳が声を潜め、私の耳元で囁いた。

「またあの女。一気に一千万も...

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