67

寧々の視点

今日、光吉家の屋敷は色とりどりのイルミネーションで飾られている。

この別荘は、二年前に和也が私に買ってくれたものだ。

庭には十数台の円卓が並び、招待客たちがグラスを交わし、絶えず笑い声が響いている。

今日の私はワインレッドのロングドレスを身に纏い、首元にはあのピンクダイヤモンドのネックレスを飾っている。――そう、オークションで私自身が八千万で競り落とした『American Apex』だ。

グラスを手に客の間を歩き回る。笑みは上品に、足取りは優雅に。

祖母の萌瑛は上座に座っている。新調した服を着て、口角を上がりっぱなしにして、誰と目が合っても頷いていた。

私は歩み寄り...

ログインして続きを読む