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寧々の視点

光吉家の宴はまだ続いていたが、私はどこか上の空だった。

無意識のうちに人混みへ視線を巡らせ、拓海の姿を探してしまう。

隣にいる絵馬に尋ねた。

「拓海はどこ? まだ戻らないの?」

絵馬は肩をすくめ、気のない素振りで答える。

「ちょっと用があるって、出かけたわよ」

私は眉をひそめ、それ以上は追及しなかった。

拓海は昔からこうだ。風の吹くままどこかへ消えてしまうようなところがあり、深く問いただしたところで意味はない。

彼の行方よりも、別のことのほうが重く心にのしかかっていた。

和也はいつ来るのだろうか。

由美子に祝いの品だけ届けさせ、本人は静野邸に留まっている。あ...

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