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寧々の視点

病院の入り口は、心地よい陽光に包まれていた。

和也に抱かれて出てきた蓮の顔は、入っていく時よりもずっと晴れやかだった。

医者によれば経過は良好で、あと数日休めば普通に歩けるようになるらしい。

「パパ」和也の首に腕を回して、蓮がねだる。「ショートケーキが食べたいな。イチゴのやつ」

そんなこともあろうかと、用意してある。バッグから小洒落た紙箱を取り出し、軽く振って見せた。「蓮くん、見て。イチゴのケーキだよ」

蓮の目がぱっと輝いた。「寧々、大好き!」

ケーキを渡しながら、さりげなく釘を刺す。「でも、食べすぎちゃ駄目だよ。ママに知られたら怒られちゃうからね」

箱を受け取っ...

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