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里香の視点

あの日、治夫が研究室に来てから、チーム全体の空気が明らかに変わった。

彼のアドバイスを一つずつ全員で実行に移していくと、予想以上に早く成果が表れた。

二週間も経たないうちに、プロジェクトは画期的な進展を見せた。

その噂が広まると、私のスマホは鳴りやまなくなった。投資家たちが次々と接触してきて、出資したい、提携したいと言ってくる。中には直接大金を提示し、私が頷きさえすれば金額はいくらでも相談に乗るという者までいた。

私はそのすべてを丁重に断った。

資金が不要なわけではない。ただ、今の段階で研究室をむやみに拡大するべきではないのだ。治夫の言う通り――研究の道は急いではいけ...

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