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第1章

里香の視点

午後三時、私は約束通りカフェに着き、窓際の席に座った。

数分も経たないうちに、入口から聞き慣れた笑い声がする。

「里香!」

柚佳がハイヒールを鳴らして足早に入ってきた。少し落ち着いた雰囲気のこのカフェで、彼女の鮮やかな黄色のワンピースはひときわ目を引く。その後ろには自由が続いている。ショートヘアに金縁眼鏡、手にはブリーフケース。しっかりとした足取りで近づき、席に着くとき、私に向けて少しからかうような笑みを浮かべた。

「白石さん、お久しぶり。最近はなかなか順調だそうじゃない?」

私は小さく笑った。「自由、からかわないでよ」

柚佳が隣に座り、手を挙げて店員を呼...

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