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第1章

里香の視点

今日の白石家の食卓は、ひときわ豪華だった。

テーブルに並ぶのは私の好物ばかりで、母さんがわざわざ腕を振るってくれたのは明らかだ。

「お母さん、私を太らせる気?」

ズラリと並んだ料理を前に、私は苦笑いを浮かべた。

母さんは私を軽く睨みつける。

「馬鹿なこと言わないの。最近のあなた、どれだけ痩せたと思ってるの? もっと食べなきゃ駄目よ」

私はふっと笑い、それ以上は何も言わなかった。

上座では、父さんが老眼鏡をかけて新聞を読んでいる。私たちのやり取りを聞いて、ちらりと顔を上げた。

「母さんの言う通りだ。しっかり食え」

隣に座る兄の春は、すでにスペアリブの皿...

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