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里香の視点

食後、私と司はレストランの入り口で別れた。

「気をつけて」

彼は私に向かって手を振った。

「うん、司もね」

車に乗り込み、エンジンをかけて車の流れに乗る。

ルームミラー越しに見ると、彼はまだその場に立ち尽くし、数秒経ってからようやく背を向けて歩き出した。

車内は静かだった。

先ほどの茶番はもう終わったことだ。それ以上考えるのはやめた。思考を研究室へと切り替える――プロジェクトは今、正念場を迎えている。明日も処理しなければならないデータが山のようにある。

スマホが一度、短く震えた。

蓮からのボイスメッセージだった。舌足らずな声で長々と話し、最後の一言はこうだった...

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