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里香の視点

横を向いて憲弘を見た。その眼差しは冷酷で、毒を帯びている。

一秒ほど視線が絡み合ったが、私は目を逸らさなかった。

狂ってる。

ふとあることを思い出し、口元に微かな笑みを浮かべた。ごく浅い、皮肉な笑みだ。

車のドアを開けて乗り込み、エンジンをかける。

ゆっくりと駐車スペースからバックで抜け出し、憲弘の横を通り過ぎる。スピードは落とさなかった。

車の巻き起こした風が彼のジャケットの裾を煽り、彼は本能的に一歩後ずさった。

私は振り返ることなくアクセルを踏み込み、その場を後にした。


夜の道は穏やかで、私は両手でハンドルを握り、まっすぐ前を見据えていた。

スマ...

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