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里香の視点

蓮は花冠を受け取ると、背伸びをして、私の頭にそっと丁寧に載せてくれた。

ピンク色の花びらが髪に落ちる。彼は二歩下がって小首を傾げ、手を叩きながら笑った。

「ママ、すごくきれい!」

私は彼を見下ろし、抑揚のない声で言った。

「ありがとう」

蓮の笑顔が、一瞬だけ引きつった。

その顔に浮かんだ微かな変化に気づきながらも、私は何も言わなかった。

彼が口を開きかけたその時、担任の先生がグラウンドの中央へ進み出て、マイク越しにアナウンスを始めた。

「本日は親子運動会にご参加いただき、ありがとうございます! 最初の競技は椅子取りゲームです。ルールは簡単――保護者の方がお子様を...

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