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寧々の視点

私は一歩前へ出て、微笑みながら口を開いた。

「藤原さん、少しばかり心得がある程度ですが、よろしければ」

一哲の目に微かな驚きが走り、私を値踏みするように見つめた。

「若いのに度胸がある。いいことだ。お嬢さんは?」

私は軽く会釈した。

「寧々と申します。水原グループの社員です」

そう言って一哲の隣に腰を下ろし、白の駒を手に取った。

小阪は私を横目で一瞥し、無言のまま駒を進めた。

私はほとんど間を置かず、無造作に打ち返した。

二人のスタイルは、まるで正反対だった。

小阪は堅実で老獪、一手一手に重みがある。対する私は速く、鋭く、ひたすら前へと圧力をかけていく。

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