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里香の視点

花火が終わり、広場から人々が次々と立ち去っていく。夜風が肌寒い。

小阪はコーヒーの紙コップをゴミ箱に放り込み、こちらへ顔を向けた。

「送っていこうか?」

「ううん、車で来てるから」

彼は無理強いすることなく、頷いた。

「じゃあ、お先」

その背中を見送り、少しその場に佇んでから、駐車場へと歩き出した。

スマホの画面が点灯する。

和也からのメッセージ。――母さんが、俺たちの離婚を知った。君に会いたがっているから、時間があるときに顔を出してやってくれ。

画面を見つめたまま、短い返信を打つ。

――分かった。

和也の視点

翌日、梨乃からの電話で、母さんが倒れたこと...

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