第101章 君だけを想う

「まあいい。無事ならそれでいいだろう。もう休め」

城田景行は冷淡にそう告げると、若林夢子にはほとんど視線を向けなかった。

その素っ気ない態度に、若林夢子は胸を痛めた。だが、今はこれ以上、湯川優と張り合う度胸もなかった。万が一、あの泥棒猫にこれ以上余計なことを言われたら、立場が危うくなる。

「分かりました。景行さんも、おやすみなさい」

若林夢子は悔しさを滲ませて言い捨てると、湯川優をきつく睨みつけ、逃げるように自室へと戻っていった。

湯川優に匂いを嗅ぎつけられないよう、もう一度念入りに体を洗わなくてはならない。

バスルームに入り、バスローブを脱ぎ捨てる。鏡に映った自分の体を見つめた...

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