第108章 震える兎の尻尾

城田景行の声を聞いた瞬間、湯川優は驚きのあまり短い悲鳴を上げた。

振り返ると、城田景行が獲物を狙う猛獣のような目で、彼女の尻を凝視していた。そこでようやく、湯川優は自分の背後でまだ震え続けているウサギの尻尾の存在を思い出したのだ。

慌ててスイッチを探し、この尻尾を止めようとするが、焦れば焦るほど指先が空回りして、スイッチの場所がまったく分からない。

ブブブブ……と背後で震え続ける音。その音は静かな部屋の中で異様に響き、得も言われぬ淫靡な空気を醸し出していた。

「聞いてるんだ。お前、何をしてる」

城田景行は言葉と共に距離を詰め、大きな手で彼女の細い腰を抱き寄せる。もう一方の手は、容赦...

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