第293章 誰かが投資する

「分かりました。では、この件はよろしくお願いします」

湯川優はこくりと頷き、もう用はないだろうと背を向けかけた。

だが、橋川弁護士に呼び止められた。「お待ちください。実は、もう一つお話ししておきたいことがありまして」

「なんでしょうか?」

「それがですね、我々はまだ設立されたばかりの基金ですが、おそらく患者さんたちの間で評判が良いからでしょう。昨日、ある方から自発的に連絡がありまして、我々の基金に加わりたいと。初期投資として1億を用意しているそうです。その方の資産状況も確認しましたが、確かにそれだけの額を拠出できる資金力がありました。ただ、最終的な判断はやはりあなたに委ねるべきかと。...

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