第350章 女に罪を着せる

城田景行が会社の会議室に入ると、すでに大勢が集まっていた。皆、行き場を失ったような顔つきで、せめて何か一つでも朗報を待っている。

「城田社長、そのおみ足は……」

どこからか話を聞きつけ、景行が危険な目に遭ったことを知っている者もいた。だが知らない者のほうが多く、秘書に車椅子を押されて入ってきた姿に、会議室がざわめく。

景行は一度ぐるりと見回す。役員と株主は概ね揃っている。だが、本来ここにいるべき元凶——城田启之と、その息子の城田信弘だけがいない。

目の奥に冷えた光が走る。脚のことには答えず、景行は秘書に会議の進行を命じた。

そのとき、持株比率5%の株主が勢いよく立ち上がった。

「...

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