第385章 子猫を害した

湯川優は、黙ってひとつ溜息をついた。

しろい猫がようやく落ち着いたのを見届け、彼女は机の上の器をのぞき込む。

城田奈美紀が持ってきたスープは、もう半分ほどなくなっていた。具のような固形物はほとんど猫が選り分けて食べていて、残っているのはさらさらの汁ばかりだ。

胸の奥が、じわりと冷える。

――どうか、城田奈美紀が変なことをしていませんように。

もしも本当に、私に向けた悪意が仕込まれていたのだとしたら。被害を受けるのは、この食いしん坊な子だ。

奈美紀が手を出したのかどうか確信が持てず、湯川優はただ座って、猫の様子を見守るしかなかった。

しろい猫もまた、落ち着かない目で湯川優を見返し...

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