第386章 お前は死ぬべきだ

「早く! この子を、いますぐ処置して!」

湯川優はそう叫ぶと、子猫を城田景行の腕の中へ押しつけた。

脚に力が入らない。自分ではもう、走れそうになかった。

景行は何があったのか知らない。それでも、ぐったりした子猫の姿と、湯川優の服についた血を見た瞬間、事情を聞く必要などなかった。誰かが湯川優に危害を加えた――そうとしか考えられない。

だが、今は犯人探しをしている場合じゃない。

景行は子猫の体を支え上げ、怒鳴り声を響かせた。

「医者! こっちだ! 早く来い!」

抱えた小さな体は、ふにゃりと柔らかく、力が抜けきっている。命の温度が、指の間から逃げていくみたいだった。

しかも、この猫...

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