第390章 満たされる

城田真志は、心の中で必死に言い聞かせていた。――下にいるのは、自分がいちばん愛している女だ。そう思っていないと、胸が痛くてたまらない。

長いあいだ解放されてこなかったせいか、あるいは自己暗示がうまく効きすぎたのか。城田奈美紀に煽られるうち、真志の身体は少しずつ正直になっていった。

禁欲の年月は長い。いったんスイッチが入れば、もう止まらなかった。

唇を柔らかな舌で舐められるたび、びりり、と神経が痺れる。抑えの利かない欲が、浴室の湿った空気の中で渦を巻き、熱を帯びて燃え上がる。

息苦しいほどに空気が薄く感じられ、呼吸は荒く、切迫していった。

「ん……真志……ちょうだい……」

浴室に響...

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