第392章 陣痛

湯川優が部屋へ戻ると、どこか落ち着かない様子で、ベッドの縁にもたれながら腹を押さえていた。

城田景行は風呂を上がったばかりで、髪の水滴も拭ききれていない。優が腹を抱え、顔色を悪くしているのを見るなり、すぐに駆け寄った。

「どうした」

朝から様子がおかしかった。やはり、具合が悪いのか。

湯川優は眉をひそめ、首を横に振ろうとして――やめた。

「お腹が……ちょっと痛い気がするの」

本当に、腹の奥が妙に重い。理由はわからないが、夢のことや、さっきまで胸の内に引っかかっていたあれこれと無関係とは思えなかった。

それに昨夜、城田奈美紀に階段から突き落とされかけた衝撃。きっと、赤ちゃんに響い...

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