第408章 香水が水にすり替えられた

湯川優とは、もう二、三日も連絡を取っていない。今ここで会いに行けば、若林夢子の件で動いたと思われるだけだ。だから彼は、あえて何もしないことにした。まずは城田グループの案件を片づけてからだ。

やがて車は、城田グループの地下駐車場へと静かに滑り込んだ。城田景行は目を開け、降りる直前にゆっくりと言う。

「若林夢子を張ってる連中に伝えろ。締め付けすぎるな。あいつが何をしようが、何が起きようが、出る必要はない。俺が欲しいのは、言動と、誰に会ったかの事実だけだ」

「承知しました。手配します」特別補佐は頷いた。

続けて、恐る恐る尋ねる。

「社長……許小姐は、引き続き奥様のそばに?」

「許の秘密...

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