第409章 真相を知る

湯川優は、二階からすべてを見ていた。

冲川和奈が顔を上げた瞬間、彼女と目が合う。冲川和奈は奥歯を噛みしめ、階段を上がると湯川優の前で深々と頭を下げた。

「奥様、本当に申し訳ございません……私の落ち度です……」

「入るべきじゃなかったんです。私も、わざとじゃなくて……ただ、中の香水がどんな匂いなのか気になってしまって……」

湯川優は目を細め、氷のように言い放つ。

「それで? 中身を全部、捨てたの?」

「十数本ある香水、全部……水に入れ替えたのよね。冲川さん、正直に答えて」

それは明らかに“最後の機会”だった。相手も、彼女も、馬鹿じゃない。湯川優だって、とっくに分かっている。

冲...

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