第416章 私を脅しているのか

「……ありがとう」

湯川優は淡々と彼を見据えた。礼を言ってはいる。だが声にも表情にも、感謝らしさは微塵もない。

城田景行が問う。

「つまり俺を脅してるのか? 俺が要求を飲まなけりゃ、城田グループに手を出すって」

「そんなことは言っていません。ただ、あなたには“態度”を示してほしいだけです。あなたの言葉は一つも信用しない。私が欲しいのは、自分の目で確かめられる結果――空っぽの約束なんていりません」

いまの湯川優は、城田景行を一切信じていなかった。

胸の芯が揺れない。こうして真正面から譲らずに対峙するのは初めてなのに、彼女には確かな手応えがあった。

それでも覚悟はできている。そう決...

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