第417章 心理戦を仕掛ける

松本佳木は胸の奥に渦巻く好奇心と、この件への腑に落ちなさをようやく押し込み、湯川優へ視線を移した。真剣な顔で整理するように言う。

「景行さんの妹さんが言ってたでしょ。若林夢子って、私たちが見てるほど重要じゃないって。でも、どの程度なのかは分からないし、怖くて踏み込んで聞けないじゃん? たださ……城田景行みたいに頭の切れる男が、城田グループを捨てて若林夢子を選ぶなんて、私には信じられない。よっぽどのことがない限り」

「よっぽどのことって?」

「優が……結局は情にほだされるって、向こうが読んでるんだよ。だから心理戦、仕掛けてきてる」

湯川優も、松本佳木の言葉を考えたことがないわけじゃない...

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