第419章 以前の姿に戻る

湯川優は眉をひそめたまま、黙り込んだ。

視線を逸らして別のところを見ようとした、その次の瞬間。男の手がふいに伸び、顎をつままれる。強引に顔を向けさせられ、真正面から目が合った。

掠れた声が落ちてくる。

「……この件の結末が、おまえの望むとおりになるなら。俺たちの間のことは――全部、帳消しにできるのか。何もなかったことにして」

優は静かに言い返す。

「私の考えと決断を先に確認して、それから答えを出すつもりなの?」

「優……今みたいな態度、やめてほしい。前みたいに戻ってくれないか。頼む」

城田景行はそのまま身を屈め、彼女の前に半分しゃがみ込んだ。深い眼差しが、瞬きもせずに優を捉える...

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