第420章 陰険な手、別荘に閉じ込める

主治医は彼の不安と躊躇を見て取り、薄く笑った。

「あなたがいま心配するべきは、その薬じゃないと思いますよ。私の経歴はご存じでしょう。問題ないと言った以上、問題はありません。それより――湯川優に知られたら、あなたはどうするんです?」

城田景行は答えなかった。いまは、そんなことに構っていられない。

湯川優は頑なすぎる。どれだけ言葉を尽くしても、意志を曲げない。

若林夢子とのことなど、二言三言で説明できる話でもない。だから黙って、誤解させたままにするしかなかった。

長い沈黙のあと、ようやく口を開く。

「先生は休んでください。俺は用がある。先に失礼します」

「ええ、行ってらっしゃい」

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