第422章 世論攻勢

城田景行に協力した理由が何かといえば、彼女の腹の内は最初から変わらない。自分の退路を一本、残しておきたかっただけだ。

彼女は録音の会話を最後まで景行に聞かせてから、ようやく口を開く。

「景行、あなたに言われたとおり、全部やりました。この会話……遊津雄二を叩く証拠になりますか?」

深い瞳の奥に、薄い笑みが浮かぶ。

「決定打にはならねえ。だが、これが流れた瞬間、あいつは世論から逃げられない」

「よかった。あなたの役に立てるなら、それで安心です」

「夢子。これを俺に渡すってことは、遊津雄二と完全に縁を切るってことだ。……敵になる。覚悟はできてるか?」

「もちろんです。あなたに『はい』...

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