第424章 城田グループの株式のために

それから、鳳山啓人が続けて言った。

「城田社長、ひとつ妙なことがありまして。遊津雄二が連れて行かれる直前、若林さんがいきなり止めて、彼の耳元で何か囁いたんです。何を言ったのかまでは分かりませんが……その途端、遊津雄二が一気に取り乱しました」

城田景行は瞼を持ち上げ、鳳山啓人を見る。目を細め、淡々と言った。

「単に挑発しただけじゃないのか」

「挑発程度なら、わざわざ警察の前で自分を追い込むようなことまで口走りますか? あそこまで感情的になる必要がないでしょう」

「……わざと煽って、反応を引き出したと?」

鳳山啓人は首を横に振る。

「それも違う気がします。そういうことをする性格なら...

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