第425章 離婚協議書

城田景行はそう言うと口元をつり上げ、薄い笑みを浮かべて城田奈央を見た。とりわけ奈央が眉をひそめた瞬間、唇の端の笑意はさらに濃くなる。

「その顔、何ですか。そこまでハッキリさせたいなら、湯川優にでも聞いてみたらどうです。どうして俺と結婚する気になったのか、って」

城田奈央は冷えた表情のまま、眼差しには堅い怒りが宿っていた。

だが奈央が言葉を発するより先に、寝室の扉が外から不意に押し開けられた。

立っていたのは湯川優だった。無表情で、血の気の引いた顔。たった今までの会話を、すべて聞いてしまっている。その一言一言が、胸の奥を抉る致命傷になった。

自分が必死に守ってきた恋は、最初から利害で...

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