第443章 離婚するつもりだ

彼女はぎょっとしてこちらを見たあと、声を落として言った。

「……出てくるまで、ここで待ってから帰りましょう」

「お前、どういう立場でここに残るつもりだ。冲川叶実。俺とお前は“協力関係”だろ。自分の立場くらい、わきまえろ。……いいな」

淡々とした声音。奥底の見えない瞳には、濃い冷気が沈んでいる。言い終えると、彼はもう彼女を一瞥もしなかった。

城田奈央は、城田景行が冲川叶実に向ける態度を目にすると、目を細めた。そして、どこまでも淡い調子で問いかける。

「優が急に早産になったの……あの子のせい?」

空気に、静かな冷たさが広がる。

誰も答えない。それでも城田奈央には、もう十分だった。

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